AIとは、人が頭を使ってしてきた「気づく・判断する・説明する」といった働きを、コンピュータに代わりにさせる技術のことです。
ただし、AIには世界共通の厳密な定義がありません。そのため、世の中の「AI○○」と名の付くシステムには、本物のAIを使ったものもあれば、昔ながらの自動化に「AI」という名前を付けただけのものも混じっています。
このページでは、その見分け方と、会社で本当に役立つAIの働き方をご説明します。
AIは「Artificial Intelligence=人工知能」の略です。一般には「人間の知的な働きを、コンピュータで実現する技術の総称」と説明されます。知的な働きとは、例えば次のようなものです。
実は「どこからがAIか」という線引きは、時代とともに変わってきました。昔はチェスの手を読むプログラムも「AI」と呼ばれましたが、今ではそれを普通のプログラムと感じる人が多いでしょう。いま主役になっているのは、たくさんのデータから学ぶ仕組み(機械学習)と、その一種で文章を読み書きできる「生成AI」(ChatGPTなど)です。
見分けるコツは、「人が書いた決まりごと通りに動くだけか」、それとも「データや言葉を理解して判断・説明できるか」です。
| 比べる点 | 普通のプログラム(自動化) | AI |
|---|---|---|
| 動き方 | 人が書いたルールの通りに動く | データから学んだ傾向や、言葉の理解をもとに動く |
| 在庫での例 | 在庫が10個を切ったら警告を出す | 「いつもより減り方が速い」と気づき、理由と対策を文章で伝える |
| 得意なこと | 正確な計算、毎回同じ結果 | あいまいな情報、文章、パターンの発見 |
| 苦手なこと | ルールに書いていない想定外のこと | 正確な計算、毎回同じ答えを出すこと、もっともらしい間違い |
実際の業務では、正確さが要る計算や基準値の判定は普通のプログラムに任せ、気づき・説明・助言をAIが受け持つ、という組み合わせが最も安全で役に立ちます。
会社でAIを使うときは、次の6段階で考えると分かりやすくなります。AIは見守り、気づき、知らせ、実行し、記録しますが、真ん中の「決める」だけは人間が行います。
判断は人間、それ以外はAI ― 会社で役立つAIの6つの働き
色の付いた④だけは人間が担当します
理由は、AIは賢くても間違えることがあり、会社の責任を負えるのは人間だけだからです。
なお、②の「異常に気づく」でも、在庫数や温度の基準値のように正確さが要る判定は、今ある業務システムに任せるのが確実です。AIは、その結果を見て「何が起きているか」を読み解き、言葉で伝える役を担います。
この6段階の流れを、決められたルールの中で安全に動かす仕組みが、SOOSです。
| 6段階のうち | SOOSの仕組み |
|---|---|
| ④ 人間が判断・指示 | 人への確認(大事な場面では必ず人に判断を戻す) |
| ⑤ AIが実行 | 委任状・実行の手順(任された範囲と手順でだけ動く) |
| ⑥ AIが記録 | 監査記録(後から書き換えられない形で残す) |
名前に惑わされず、6段階のどこまでを、どんな仕組みで担ってくれるのかを確かめましょう。次の質問が役に立ちます。
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