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AIとはそもそも何か ― 本物のAIと自動制御だけの「AI○○」の見分け方

株式会社アイテック

AIとはそもそも何かWHAT IS AI

AIの基礎知識

AIとはそもそも何か
― 自動化だけの「AI○○」を見分けるために

AIとは、人が頭を使ってしてきた「気づく・判断する・説明する」といった働きを、コンピュータに代わりにさせる技術のことです。

ただし、AIには世界共通の厳密な定義がありません。そのため、世の中の「AI○○」と名の付くシステムには、本物のAIを使ったものもあれば、昔ながらの自動化に「AI」という名前を付けただけのものも混じっています。

このページでは、その見分け方と、会社で本当に役立つAIの働き方をご説明します。

01 / WHAT IS AI

そもそもAIとは

AIは「Artificial Intelligence=人工知能」の略です。一般には「人間の知的な働きを、コンピュータで実現する技術の総称」と説明されます。知的な働きとは、例えば次のようなものです。

  • 見る・聞く・読む写真や声や文章を理解する
  • 気づくいつもと違うことを見つける
  • 判断する・予測するどうなりそうか、どうすべきかを考える
  • 説明する・話す考えた結果を言葉で伝える
  • 学ぶたくさんの例から傾向を覚える

実は「どこからがAIか」という線引きは、時代とともに変わってきました。昔はチェスの手を読むプログラムも「AI」と呼ばれましたが、今ではそれを普通のプログラムと感じる人が多いでしょう。いま主役になっているのは、たくさんのデータから学ぶ仕組み(機械学習)と、その一種で文章を読み書きできる「生成AI」(ChatGPTなど)です。

決まった定義がないからこそ、「AI○○」という名前だけでは中身が分かりません。大切なのは名前ではなく、「そのシステムが何をしてくれるのか」です。
02 / HOW TO TELL

「AI○○」の見分け方

見分けるコツは、「人が書いた決まりごと通りに動くだけか」、それとも「データや言葉を理解して判断・説明できるか」です。

比べる点普通のプログラム(自動化)AI
動き方人が書いたルールの通りに動くデータから学んだ傾向や、言葉の理解をもとに動く
在庫での例在庫が10個を切ったら警告を出す「いつもより減り方が速い」と気づき、理由と対策を文章で伝える
得意なこと正確な計算、毎回同じ結果あいまいな情報、文章、パターンの発見
苦手なことルールに書いていない想定外のこと正確な計算、毎回同じ答えを出すこと、もっともらしい間違い

実際の業務では、正確さが要る計算や基準値の判定は普通のプログラムに任せ、気づき・説明・助言をAIが受け持つ、という組み合わせが最も安全で役に立ちます。

中身が普通の自動化でも、名前に「AI」と付いていることがあります。導入前に「どの部分がAIなのか」を確かめることが大切です。
03 / SIX STEPS

会社で役立つAIの働き

会社でAIを使うときは、次の6段階で考えると分かりやすくなります。AIは見守り、気づき、知らせ、実行し、記録しますが、真ん中の「決める」だけは人間が行います。

判断は人間、それ以外はAI ― 会社で役立つAIの6つの働き

色の付いた④だけは人間が担当します

  1. ①AIが監視する在庫・生産・品質・設備のデータを、休まず見守る
  2. ②AIが異常に気づくいつもと違う動きや、基準を外れた数値を見つける
  3. ③AIが知らせて、対応策を助言する何が起きたか・なぜか・どうすればよいかを、言葉で伝える
  4. ④人間が判断し、指示する人間助言を採用するか、別の手を打つかを、人が決める
  5. ⑤AIが指示どおりに実行する任された範囲の中で、決められた手順で作業する
  6. ⑥AIが一連の流れを記録する①〜⑤で、いつ・誰が・何をしたかを、書き換えられない形で残す
たとえるなら、AIは「よく気がつく秘書」です。異変に気づいて報告し、案を出し、社長が決めたことを実行して、業務日報に残します。決めるのは、あくまで社長です。
04 / HUMAN IN THE LOOP

なぜ真ん中に「人間の判断」を置くのか

理由は、AIは賢くても間違えることがあり、会社の責任を負えるのは人間だけだからです。

  • AIはもっともらしく間違える自信のある言い方で、事実と違うことを言う場合があります。人が一度目を通すことで、大きな事故を防げます。
  • 責任の所在をはっきりさせる「誰が決めたのか」が人の判断として残るので、問題が起きても原因をたどれます。
  • 任せる範囲を少しずつ広げられる最初は「通知と助言」だけ、慣れたら「実行」まで、と段階を踏めます。

なお、②の「異常に気づく」でも、在庫数や温度の基準値のように正確さが要る判定は、今ある業務システムに任せるのが確実です。AIは、その結果を見て「何が起きているか」を読み解き、言葉で伝える役を担います。

この6段階の流れを、決められたルールの中で安全に動かす仕組みが、SOOSです。

6段階のうちSOOSの仕組み
④ 人間が判断・指示人への確認(大事な場面では必ず人に判断を戻す)
⑤ AIが実行委任状・実行の手順(任された範囲と手順でだけ動く)
⑥ AIが記録監査記録(後から書き換えられない形で残す)
05 / CHECKLIST

まとめ:「AI○○」を勧められたら聞いてみること

名前に惑わされず、6段階のどこまでを、どんな仕組みで担ってくれるのかを確かめましょう。次の質問が役に立ちます。

  1. この製品の「AI」は、どの部分ですか。決まりごと通りの自動化と何が違いますか。
  2. AIが間違えたとき、人はどこで気づけますか。
  3. AIが勝手にデータを書き換えたり、発注したりすることはありませんか。
  4. AIが何をしたかを、後から記録で確かめられますか。
  5. 社内のデータは、社外のサーバーに送られますか。
これらにはっきり答えられるシステムなら、安心して任せられる「会社のAI」と言えます。

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